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2011年01月21日

NECのパソコン事業で見る日本企業の経営者の無能さ

NEC、レノボと合弁 パソコン日中連合
という記事が日本経済新聞にのった。

一見すると前向きなように思える。しかし、その実態はNECのパソコン
事業がすでに成り立たなくなっているということにすぎない。

NECのパソコン事業といえば一時国内の過半のシェアーを握った稼ぎ
頭であり、当時はマイクロソフトでさえNECを無視できないほどの存在
であった。

しかし、自社仕様にこだわる、国際化に後れをとる、不況期に設備投資を怠る
等の経営判断の失敗でパソコン事業は競争に勝てなかった。

パソコンの世界シェアーを見ると、1位2位がアメリカ、同率2位が台湾、
4位が中国、5位が日本の東芝、NECは12位である。

パソコンは性能面ではほとんど差がないので、結局、経営戦略でアメリカ
に負け、製造コストで台湾や中国に負けたのである。

これは何もパソコンだけに限らない、多くの分野でこの傾向が進んでいる。

NECの事業でパソコン事業は7%程度にすぎず、既に産業構造を変えている、
という見解もあるかもしれない。しかし、NECの収益力は昔よりはるかに落ちて
いることを見れば、産業構造の変更は成果があったとは言えない。

日本の大企業の経営者は概して外国の経営者より無能である。経団連や経済
同友会の老人の発言を聞いていれば、日本企業が衰退するのも当然と思える
のは私だけだろうか

日本は経営者を決定するシステムを根本から見直す必要がある

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posted by ドクター国松 at 10:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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