という記事が日本経済新聞にのった。
一見すると前向きなように思える。しかし、その実態はNECのパソコン
事業がすでに成り立たなくなっているということにすぎない。
NECのパソコン事業といえば一時国内の過半のシェアーを握った稼ぎ
頭であり、当時はマイクロソフトでさえNECを無視できないほどの存在
であった。
しかし、自社仕様にこだわる、国際化に後れをとる、不況期に設備投資を怠る
等の経営判断の失敗でパソコン事業は競争に勝てなかった。
パソコンの世界シェアーを見ると、1位2位がアメリカ、同率2位が台湾、
4位が中国、5位が日本の東芝、NECは12位である。
パソコンは性能面ではほとんど差がないので、結局、経営戦略でアメリカ
に負け、製造コストで台湾や中国に負けたのである。
これは何もパソコンだけに限らない、多くの分野でこの傾向が進んでいる。
NECの事業でパソコン事業は7%程度にすぎず、既に産業構造を変えている、
という見解もあるかもしれない。しかし、NECの収益力は昔よりはるかに落ちて
いることを見れば、産業構造の変更は成果があったとは言えない。
日本の大企業の経営者は概して外国の経営者より無能である。経団連や経済
同友会の老人の発言を聞いていれば、日本企業が衰退するのも当然と思える
のは私だけだろうか
日本は経営者を決定するシステムを根本から見直す必要がある
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