◆日本の未来を入り開くために、政府が国民に明確な方針を示さなければな
らないことがある。
◆一つは社会保障をどうするかである。高齢者にとっては現在の水準の年金は
なくては生きていけないものである。しかし、年金制度はその存続を危ぶま
れており、国民の多くが制度の存続に不信をいだいている。
◆政府は高齢者の生活を守るという年金の機能を維持しながら、どのようにし
て、年金制度を将来的にも安心できる制度として残すか、国民に示す必要が
ある。
◆二つは日本の財政をどうたてなおすか、ということである。このままではい
けないと国民の多くが不安をもっている。しかし、増税しても財政再建は難
しいと少なからぬ人が考えている。どのようにすれば財政再建が可能であり、
景気も後退させずにすむのか、政府は具体的に国民に方法を示さねばなら
ない。
◆三つは日本の経済をどうたてなおすか、ということである。日本経済は低迷
を続けており、日本企業も日本を捨て工場も市場も海外に求め始めている。
どのように、日本の市場を活性化し、企業に日本国内への投資を増やさせ、
失業をへらすのか、政府には説得力のある政策を示してほしい。
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