次々と菅政権を虚仮にする事態が続いている。
船長を国内法で裁くと頑張ったが、思いがけない(中国からすれば
当然だが)中国側の反発にすっかり腰砕けし、舌のねも乾かない
うちに釈放に方針を変更し、折角の証拠ビデオを闇に葬る。
しかし、狙いに反し中国の厳しい態度は緩和せず、温首相との会談
は中国側に一方的に袖にされる。
さらに、ロシアの大統領は今までの慣例を破り、北方領土を訪問する。
何とか中国にすり寄り、日中首脳会議を実現しようとするが、突然葬った
はずの証拠ビデオが表に出てくる。今度は外交だけでなく、内政が崩壊
の気配を見せてきた。
菅民主党政権ではどうしようも無いとの意見があふれ、海上保安庁には
よくやった、犯人操作は止めろとの電話が殺到している。
この経緯を見れば、菅民主党政権ではダメだという結論に
すぐ飛びつきたくなる。
事実、民主党政権は、日中という隣国の友好関係を維持
するために、事実を隠し、言うべきことを言わないという最も
姑息な手段を用いた。これでは両国の本当の友好関係など
決して成立しない。互いが本当だと思うことを言い合い、その
後に成立するのが本当の友好関係である。
結果、民主党は日中関係を悪化させただけでなく、両国の
国民感情レベルでの不信をもたらした。
さらに、海上保安庁等この事件に関与した職員に政府への
不満を行動に移すほどの強いモチベーションを与えてしまった。
これは非常に危険なことであり、政府は対応を反省し、二度と
職員にこのような大きな不満をもたらすような姑息な決定をし
ないことに加え、漏えいの犯人を検挙し厳罰に処さねばならない。
旧陸軍の失敗はしてはならない、動機の如何に関係なく、官僚の
反政府的行動を許してはならない。
では、自民党だったらこんな問題は起こらなかっただろうか。
領海侵犯と衝突は自民党でも起こっただろう。しかし、おそらく
自民党であれば小泉政権のように、起訴せず国外退去にし
ただろう。当然、この場合も衝突ビデオは闇に葬られたであろう。
ロシア大統領の北方領土訪問は国内へのアピールであり、自民
党政権であっても実施されただろうし、抗議の方法も民主党以上
のことができたとは思えない。
国外退去にすれば日中関係はそれほど悪化せず、ビデオの流出
には至らないだろう。
しかし、領土問題に関し、日本が強い姿勢をとれない点では、民主党と
自民党他の政党も何も変わりはしない。
自分の国を守るために武力を行使する覚悟の無い国は、どんな問題も
なあなあで誤魔化す以外に無いのである。
その元凶が憲法である。東西の対立の時代、戦争といえば東西勢力の
対立であり、日本はアメリカの傘の中で全面的な世界大戦以外侵略を
受ける可能性はなかった。この時代、戦争を禁じた日本国憲法は経済に
資源を集中する上でおおいに有効であった。
今の時代、日本は中国、韓国、北朝鮮、ロシアと国境を接し、様々な
対立の種を抱えている。
一方アメリカは日本以外の国々とも様々な利害を有しており、日本へ
の侵略が即アメリカの軍事行使を招くという状況ではなくなっている。
今や、日本の国益を守るのは第一義的に日本の責任である。自分の
利益を自分で守ろうとしない国を、どうしてアメリカが自国の兵を犠牲
にして守る必要があるだろうか。
世界の情勢は既に日本国憲法を時代遅れにしている。憲法を改正し、法律上
自分の国を守るために軍事力を行使できる体制を整えないと、政権がどんな
に変わっても、隣国から日本はなめられ踏みつけにされるだろう。
憲法改正勢力の団結を期待し、国会に新しい憲法改正論者の政党を送ろう。
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