菅総理の所信表明でTPPへの参加検討を言い出したため、
賛否両論があちこちで語られている。
その中で気になったのは、TPP参加で米が完全自由化されれば、
米の生産量が90%減少するとした2007年の農水省の試算である。
共産党はこれを論拠の一つとして反対意見をだしている。
2003年の資料だが、日本のコメの生産量は974万トン、一方世界で
輸出されている米は2752万トンあるがその内ジャポニカ種は約1割
程度で全量輸入しても、日本の需要には足りない。
とても日本のコメ生産量が90%も減少するとは思えない。
確かに、不景気な日本では値段が安いにこしたことはない。
しかし、外国から安価に輸入された商品が品質面で国産品に
劣るため、結局撤退せざるをえなかった例は過去にいくつもある。
日本の農業は現在のまま放置すれば後30年程度で消滅してしまう。
それより、今の内に価格面でも品質面でも競争力のある産業として
の農業を育成すべきである。
日本の農業を強くするためにも、自由化することはむしろ有益である。
競争力が無く、農業ができなくなっった者の保有する農地は安価で
意欲ある農業者が利用できるようにすればいい。
また、
TPPへの参加については、農業以外の観点からもよく吟味し、アメリカ
に利用されるのではなく、日本の利益になるのか時間をかけて検討し
てから結論を出すべきである。
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