経営破綻(はたん)する見通しとなったことが10日、分かった。
日本振興銀行は融資を受けにくい中小企業への融資に特化した銀行と
して設立されたが、この設立に尽力し最終的には会長に就任した木村 剛
は日銀出身、彼を支援し金融行政を差配した竹中平蔵は日本開発銀行
出身であり、いずれも金融マン経験者であっても中小企業融資の実情
を知らず、経験もない素人であった。
中小企業融資の基本は企業をその目で見るということである。
決算書だけを見て融資できるものではない。そもそも大企業と異なり、
決算書が企業の実態を示しているかチェックするところから融資は
スタートする。
そして、そのチェックのためには企業を訪問し、その目で見ることが何よりも
重要である。
日銀や日本開発銀行が相手にする企業とは全く異なるのである。
その意味で、1店舗しかないような銀行が、業績に問題のある中小企業の
融資業務を専門的にできると考えることがおかしいのである。
日本振興銀行が不良債権を抱え、融資先を開拓できないのは当然の
帰結であった。
それを挽回するために怪しげな商工ローンの債権買い取りに走ったのは
日銀マンというようなエリートの世間知らず以外のなにものでもない。
融資業務の素人である竹中平蔵は金融庁ですすめた不良債権処理の
強行が、本来なら避けられた貸し渋りによる景気後退を招いた。
本来10年で済んだバブル後の景気後退を失われた20年まで拡大して
しまった罪は重い。
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