ギリシャは深刻な景気低迷に陥っているとし、店舗閉鎖が相次ぎ、税収が落ち込
み、一部の地域では失業率が70%にのぼり、労働者のストライキが活発化してい
る、と報じた。
私は6月9日のブログで、放漫財政で国が破たんしても国家は滅びないが、緊縮
財政は世界恐慌を招き、戦争でしか解決しない。
と書いたが、さっそく緊縮財政の悪影響が表面化してきた。
緊縮財政が景気の悪化を招き、かえって税収を減少させ、さらに財政悪化を招く
という悪循環である。
これに対し、さらなる緊縮財政で臨めば、残された道は国家の破たんである。
これはギリシャだけの問題ではない。ユーロ安を輸出増に活かすことのできない
ユーロ圏の弱小諸国は緊縮財政に頼る限りいずれギリシャの後を追うことになる。
ユーロ圏はこのままの形態で21世紀を生き延びることはできないだろう。
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