にほんブログ村 政治ブログへ 人気ブログランキングへ
最初のページはこちらです。

2010年07月29日

富田俊基教授殿、GDPの伸び率と国債利回りは比例していません。前提がおかしいのでは。

DIAMONDonlineで中央大学法学部・富田俊基教授が景気は良くなるほど財政は悪化する。
と主張されている。だから増税しかないと続くわけであるが、その根拠がどうも怪しい。
http://diamond.jp/articles/-/8902

教授は主張される。「景気が回復し、経済成長率が1%高くなって税収も1%増えたとして4000億円
しか増えない。一方で、国債の平均満期が7年として、7年債の金利が1%上がれば、国債を150兆円
発行しているから、利払いは1兆5000億円増えてしまうことになる。しかも7年間累積して増え続けるこ
とになる。」

つまり、GDPが成長しただけ国債の金利が上昇し、利払いが増えるので財政は悪化するという主張である。

そこで本当にGDPの成長率と金利の上昇率は一致するか過去のデータで見てみた。
                       GDPの伸び率     国債の年平均応募利回りの上昇
1986年から89年の間           20.6%            −0.578%          
1990年から93年の間           10.0%            −2.458%
1994年から97年の間             5.5%            −1.855%
1998年から2001年の間         −1.4%            −0.225%
2002年から2005年の間          2.1%              0.083%
2006年から2009年の間         −6.5%            −0.393%

どうも、GDPが1%成長したからといって、国債の金利が1%上がる心配はなさそうである。
やはり、経済が成長すれば、財政は改善に向かうという方が正しいように思う。

 


はげみになりますので、クリックをお願いします

にほんブログ村 政治ブログへ 人気ブログランキングへ このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
posted by ドクター国松 at 15:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済成長の実現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック