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2010年02月28日

池田信夫氏の方法では、日本はよくならない。

  池田氏はブログの中で、 老人支配の行動を是正しないと、日本経済に希望がないと
  主張する。http://ikedanobuo.livedoor.biz/
  が、相変わらず、物事の一面だけを見た浅はかな論旨と言わざるをえない。

  彼は年金や、健康保険等、多額の資金が既得権として、老人のために使われ、この財源を
  現役世代が負担させられていること、をもって老人支配であると主張し、

  増税を回避し、国債発行でまかなっても、その返済のために将来増税せねばならず、
  その時課税されるのは、その時の若者である。

  政府債務の処理をこれ以上先送りすると、財政が壊滅して日本経済は回復不可能な
  打撃を受ける、これを避ける唯一の方法は老人支配の構造を是正することであると
  主張する。

  ハッキリ言えば、老人に年金や健康保険で多額の金を負担するのを止め、
  増税をして、政府債務を処理しろということである。

  これは明らかに間違いである。

  老人は現役時代、老人の年金や健康保険を負担してきた。しかし、今は老人の数が
  増えたので、もう年金や健保の負担はできないから、死んでくれということである。

  このような裏切りをおこなって、政権が維持できる可能性は非常に低く、国家の安定度
  は大きく低下する。自暴自棄になった老人の反乱で、池田氏が言うより早く日本経済が
  崩壊する。

  また、老人を虐待する国家の姿に、若者は自分の未来を見て、一層希望を無くすだろう。

  確かに発行された国債の返済財源は将来の増税である。40兆円の10年国債を発行する
  ことは、10年間増税を延期する効果がある。
  増税で40兆円を調達するとすれば、最低消費税にして16%以上の増税が必
  要となり、それを負担するのは現役の若者である。

  彼らの生活はより一層苦しくなり、日本の将来を背負う子どもの教育に回す金が
  無くなるだけでなく、老後の準備もできず、かつ年金も健保も負担してもらえないと
  すれば、60になって職を失えば、死ぬ以外に道の無い社会になる。

  国債を発行しても、10年後に経済成長した分だけ、増税負担は少なくなる。

  つまり、今日本が何をさておき実現すべきなのは経済成長であり、政府債務の処理で
  はない。
  
  
  


 

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posted by ドクター国松 at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 財政健全化という病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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