ユニークな見解が大真面目に書かれており、読んでいて飽きることがない。
12月26日のヒトラーの経済政策もかなりユニークである。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51335577.html
日本にも独裁政治の危機が迫っているというものである。
この意見は実はかなり真実に近いと思っている。国民が政治に対する
信頼が失なわれることが独裁政権誕生のキッカケとなることは過去の
歴史から見て間違っていない。
しかし、その後がいただけない。
先生は「100兆円の国債の日銀引き受け」を主張する亀井静香氏が
鳩山氏の次の首相候補に擬せられるのを見ると、万が一のリスク
(独裁政権誕生のリスク)も考えたほうがいいのかもしれない。
と唐突に主張する。
ヒトラーが「生活に困っている者をまず助ける」という経済政策の原則を
掲げたこと、アウトバーンを初めとする大規模な公共事業によって600
万人の失業問題を解決したこと等をあげ、
民主党が生活が第一という政策をかかげていること、バラマキ財政
を行っている点でナチと類似すると主張している。
さらに、駄目押しとして、日本郵政の社長人事のような暴挙を簡単に
許す民主党政権では、あっというまに全権委任法が成立する可能性
もゼロではない。と危機感を露わにしているのである。
過去に左翼勢力はささいなことにも、ファシズムという言葉を連呼した
ものだが、何故か池田先生の文書はそれを思い出させる。
ところで、最後に一言
ナチスが「財政が破綻して戦争にも敗れた。」というのは初耳である。
ナチスの敗北は財政破たんが原因ではないと思うが、
だれか詳しい人がいれば教えてほしい。
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「ナチスの敗北」
第二次欧州戦争のナチスの敗北の理由は「政治が軍部を信用しなかった」ことにあります。
みすみす勝てる戦闘を、最高指導者の指揮権を発揮して、軍部から奪った事がその原因です。
(もっとも、総力に劣るドイツが「勝ち続ける」ことそのものは無理でしょうが)
今風の言葉を用いれば、行過ぎた「政治主導」ではないでしょうか。