鳩山総理の会談の申し出をあっさりと袖にしたのである。
従来の建前では、日米関係は最も重要なパートナーであったはずだが、アメリカはその建前を
あっさりと捨てた。
一方で、今や日本最大の実力者である小沢幹事長が140人もの国会議員を含む600人もの
訪中団を率いて中国詣でをしている。
アメリカサイドから見れば、日本が軸足を中国に移し始めた兆候である、とみても不思議では
ない。
これは、アメリカにとっては許容できない事態である。こういう時にアメリカが取る手段は昔から
一つである。
意思に反する政権は潰せである。日本ではクーデターという手段はさすがに無理だが、謀略による
民主党潰しは当然の方策である。
そのため、日本に対する表や裏からの様々な圧力は強化されるだろう。
日本政府が一丸となり、方針を決めて方向転換を図っているわけでもないのに、中途半端な
行動で、今アメリカを刺激することは国益にならない。
現在のアメリカべったりの姿勢を修正することは、日本の国益と一致するが、この方針変更は
アメリカや国債情勢への慎重な配慮を必要とする問題であり、少なくとも政府内で意思統一し、
十分な戦略を立ててから行動する必要がある。
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