昨日、上野駅でタクシーの労組(だと思う)が、タクシーの規制緩和で台数が増え、
収入が減って生活できなくなった、と規制緩和政策を批判していた。
それを聞いて感じたのだが、
タクシーが利用されないのは値段が高すぎるからであり、客のニーズにあっていないことにある。
この問題を、客の利便性を無視し、台数を減らし、さらに不便にすることで解決を図ろうとするのは
明らかに間違いである。
こんなことをしていると、タクシー業界は顧客から見放され、会社も乗務員ももっと苦しくなることは
間違いない。
最近はタクシー乗務員の収入は低く、生活も苦しいことから、タクシー料金の値下げは考えにくい
だろうが、利用者の立場からみれば、タクシー料金は高すぎるのである。
この不況で、タクシーの利用が減るのは当たり前である。
例えば、東京駅から上野駅はJRで150円だがタクシーだと10倍以上かかる。
自家用車で30Km走っても、ランニングコストであるガソリン代は400円程度だが、
タクシーを利用すれば9500円程度かかる。
これだけ、値段が違うといまの経済状況では、できれば利用したくない。
タクシー運転手の取り分を60%とすれば、30Kmを一時間で走ったとして、時間給5700円
となり、それほど低くない。
タクシーという業界の問題点は無駄な待ち時間が多いことである。
一部の会社のように工夫し、待ち時間がほとんどない状況で車を運用すれば、会社も
乗務員も十分な収入を得ることができる。
規制を復活し、何も工夫しない多くのタクシー会社を存続させるよりも、規制を一切撤廃し
工夫しなければ倒産せざるを得ないほど競争を強化し、新たな工夫で車や乗務員の効率
運用のできる会社だけを残す方が、経済にとっても、環境にとっても、社会にとっても
おおいにプラスになる。
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