びたび衝突した橋下大阪府知事と井戸兵庫県知事が、また言い合いとなった。井戸知事は関空を廃
止し、伊丹を24時間空港にすればいいとまで言及した。
何をかいわんやである。元々関西の人口密集地から離れた場所に空港を作るはめになったのは、
伊丹の空港騒音問題で地元住民が空港などいらない廃止しろとゴネたからであり、兵庫県もこれ
に同調したからに他ならない。
関空開港後、伊丹空港は予定通り廃止されるはずだったのに、伊丹市と兵庫県はさらなる我儘を
主張し、伊丹空港を温存させたばかりではなく、一旦は自らが否定した神戸沖空港までも作って
しまったのである。
彼らの我儘と、国土交通省の利権体質が結びつき、結果的に中途半端な関西三空港体制を生み
関西がアジアの窓口として発展する道を摘んでしまったのである。
今これを修正する唯一の方法は橋本知事が言っている通り、関西空港を拡張し羽田に次ぐ二番
目のハブ空港とし、伊丹と神戸の余分な空港を廃止することである。
橋本知事は関空が人口密集地から遠い不便さを解消するために、リニアでつなぐといっているが
そんなに金をかける必要は全くない。
在来の鉄道で十分である。例えば京都・関空間は鉄道距離で約100kmで特急はるかでは100分
かかる。しかし、JR最速の在来線特急列車は時速140kmでの走行が可能であり、これを利用す
れば1時間以内で空港に到着できる。
神戸も同様である、さらに神戸は今でも高速船を利用すれば30分以内で関空に到着できる。
このように、少し金をかけるだけで、関西の人口密集地である大阪、京都、神戸の三都市から
いずれも1時間以内で関空に到着することができ、関空は関西のハブ空港として十分利便性の
ある空港と言える。
後、障害となるのは空港までの料金である。現在はるかを利用すれば京都から2980円、
高速船で神戸空港から1500円かかる。伊丹や神戸空港を廃止することで節約できる資金を
運賃補助にまわし、1000円で空港に到着出来るようにすれば、この問題は解決できる。
関西三空港体制が行き詰っていることは明白であり、関空に資源を集中することこそが、関西
を復活させる唯一の道である。
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