初代長官に内田俊一・元内閣府事務次官を任命したが、民主党は政権交代
直前のスタートを「駆け込み」と批判し、「脱官僚政治」の観点から内田氏の交
代を検討中だ。
しかし、決定後の交代はそう簡単ではないらしい。
毎日新聞によると、以下のとおりである。
内閣府の職員は「長官人事への政治介入を許せば、前例になってしまう。無理
やり交代させたら労働権の侵害にもなる」とけん制する。官僚の身分は、国家
公務員法75条の規定などで手厚く保障され、更迭には相当の理由が必要にな
るためだ。厚生労働省の幹部も「あすはわが身かもしれないが、いったん発令し
たものを覆すのは無理じゃないか」と語る。
交代を強引にすすめ、これが成功すれば、民主党の言う政治主導が実現できる。
しかし、結局官僚の理屈と過去の慣例におされ、このまま長官人事に介入できない
ようであれば、民主党の公約も絵に描いた餅である。
例え、公務員法を全面的に変えてでも、長官は交代させるべきである。
これができるか否かで、官僚に対し民主党政府が主導権を発揮できるか否かが
決定する。
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