上告審は、25日付で最高裁第三小法廷(近藤崇晴裁判長)が植草被告の上告を棄却する
決定を下した。この結果懲役4月の実刑が確定することになった。
植草教授といえば早稲田大学大学院公共経営研究科教授であった2004年4月8日に品川
駅のエスカレーターで女子高生のスカートの中を手鏡で覗こうとしたとして、巡回中の鉄道警
察隊員に東京都迷惑防止条例違反(粗暴行為の禁止)の疑いで現行犯逮捕された。
このときは、罰金50万円の判決を受け控訴を断念している。
今回の事件は、2006年9月13日京急本線の品川駅〜京急蒲田駅間の下り快特電車内で女
子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で警視庁により逮捕され
た事件である。
植草教授が厳しい論調で政府批判をしていたことから、政府の陰謀による冤罪ではないか、
との意見がよく聞かれる。
私は、テレビでしか植草教授を知らないので、断定はできないが、最初の事件のときに、自家用
車の中から女子高校生の制服の様な服装をした女性が写ったインスタント写真やデジタルカメラ
画像が約500枚見つかり、また携帯電話からも同様の画像が検察側証拠として提出され、この
証拠については争われていないことから(私の知る限り)、何らかの紛らわしい行動はあったと考え
ている。
では、国策捜査はなかったかというと、それも違うと思う。
厳しい反政府的言動を続けていた植草氏は狙われたと考えるべきだろう。
彼の性癖を知っていた当局が、彼を尾行し怪しい行動をおこすのを我慢強く待ち続
け、ついにその機会を見つけ逮捕したというのが真相だと考える。
高橋教授の例でもわかるとおり、マスコミを通じ厳しい政府を続ける者は、何故かハレンチ罪に
まきこまれる。
いかに権力といえども、全くのでっち上げを行うのは、相当困難だと思う。しかし、徹底的に尾行し
調べれば、軽微な犯罪を見つけるのはそんなに難しいことではない。
住民票を移していないだけでも、会社からボールペンを1本持ち帰っただけでも、逮捕は可能である。
反権力の立場にたつ有名人は、そのことを絶えず頭の中に置き、身の周りに隙をつくらないことが
大切である。
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