民主党の選挙対策という点から見れば、やむをえない結論である点は理解できる。
前にも述べたが、小沢一郎は好きな政治家ではない。
国民の利益よりも党利党略を優先し、結果的に小渕恵三を死に追いやった
政治姿勢は絶対に許容できない。
しかし、それでも今回の辞任には反対である。
法律に違反するか否かの境界ケースに対し、検察という官僚組織の一部が介入し
政治に重大な影響を与える前例を残すことは、間違いなく今後の日本政治に禍根
を残すことになるだろう。
世論の動向に左右され、小沢の辞任を願った民主党の姿勢は、いかにも中途半端な
民主党らしい対応である。
しかし、もっと問題なのは日本国民の対応である。
多くの政治家が小沢と同類であることを感じながら、何の対応もとろうとせず、
一旦事件として、マスコミにとりあげられたら、ヒステリックに過剰なまでに正義を振りかざす。
はっきり言えば、政治家に必要なのは政治家としてビジョンと信念を持ち、それを実現する
実力を有することである。
精錬潔白だけれど、何のビジョンも実力もない政治家など何の役にもたたない。
日本国民は本当に役に立つ政治家とはどんな政治家か、ということについてもっと
歴史を勉強すべきである。
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