しかし、政府のドタバタ騒ぎには苦笑を禁じえない。
一方、国民には全く緊迫感はみられない。
将来的にも、北朝鮮が、ミサイルで日本を攻撃することもないだろうと、
何の根拠もなく妄信しているようだ。
しかし、北朝鮮という国家の体制と自国民の生活に対する対応を考えれば、
彼らの論理で必要と考えれば、日本にミサイル攻撃をかけることを躊躇する
とは思えない。
攻撃力だけ見れば、中国、ロシアは北朝鮮以上だが、現在の外交・経済関係からみて、
これらの国では日本を破壊するより、存続させる方がはるかに利益になり、日本を攻撃
する可能性は今のところ非常に低い。
しかし、北朝鮮は別に日本がなくても中国、ロシア、韓国の支援が継続できれば何も困らない。
彼らが恐れるリスクは、アメリカが日米安保条約に基づき、北朝鮮と戦争状態に入ることだけである。
北朝鮮は最大320基のノドンを実戦配備しており、核兵器数も6〜8個持っていると推定され
通常兵器での戦闘においても、その軍事力は軽視できない。
再度、北朝鮮が人工衛星を発射し、日本がこれを撃墜し、北朝鮮が報復として、日本の地方都市
に核でない弾頭のミサイルを落とし、少し被害がでたとして、アメリカは北朝鮮に宣戦布告するだ
ろうか。
そもそも今の日本はミサイルが落ち、少し被害がでただけで、直ちに北朝鮮に宣戦布告できるのか?
イラクから撤退し、アフガニスタンに専念しようとして舵を切ったアメリカが、より厄介な北朝鮮相手
に本気で戦争をしかけるとは考えにくい。
仮に戦争に突入すれば、日本はますますアメリカの属国にならざるをえない。
北朝鮮の脅威をこのまま放置し、アメリカに依存することは、日本がいつまでも一人前の国家
でなく、アメリカの植民地に留まることである。
北朝鮮の脅威をなくす方法は2つしかない。
一つは、経済的及び外交的戦略で、北朝鮮が日本と敵対するより、有効関係にある方が有利
な状況にすることである。
二つは、日本が軍事的に北朝鮮を圧倒する体制を整えることである。
北朝鮮を日本に依存させるには、多額の援助と経済交流が必要となる。日本経済圏に北朝鮮を
取り込むぐらいの覚悟が必要である。この場合当然拉致問題等は後回しになる。
軍事的に圧倒できる体制を築くには憲法を改正し、軍事面の法律整備をする必要がある。
今のミサイル防衛網では、役にたたない。
まず、発射情報をアメリカに頼っている時点でだめである。予告がないと1基のミサイルにも
対応できない。軍事衛星の所有は不可欠である。
いざとなれば、北朝鮮本土を直接攻撃しミサイル施設を破壊する空軍力か攻撃ミサイルが
必要である。
今のまま、楽観的に他国の良識や善意をあてにするだけでは、いずれその報いをうけること
になるだろう。
軍事面でも外交戦略面でもどちらでもいいが、独立国日本として、北朝鮮の脅威にどう対処
するのか、このあたりで国民も真剣に考える時期であろう。
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