◆阪神大震災の被災地は17日、発生から14年を迎え、各地で追悼行事があり、
人々は鎮魂の祈りをささげた。
◆しかし、犠牲者はそれだけではない。仮設住宅と復興住宅を併せた孤独死者
は801人にも達する。
◆動物の群れや人間社会の成熟度を判断する一つの方法として、自分で生きる
ことのできない弱者が生存できる社会か否かという基準がある。
◆阪神大震災から17日で14年になるのを前に、毎日新聞は震災で心身に障
害を負った「震災障害者」のうち、所在が把握できた33人を対象にアンケ
ートを実施した。
◆回答では、7割以上(24人)が仕事や勉学などの生きがいを失い、6割以
上(21人)で世帯収入が減っていた。医療・介護費などが家計を圧迫し、
生活設計の変更を余儀なくされた人は約8割(26人)に上った。「自殺を
考えたことがある」は約4割(14人)を占めており、深刻な状態に追い込
まれた経験のある人が少なくないことが分かる。
◆これに対し何の効果的な手をうってこなかったことが、大量の孤独死につな
がった。
◆突然地震に襲われ、家と家族を失い、職さえも失った人々に、官僚は国は個
人の財産補てんをすることはできないと、冷たくいいはなった。わずか250
万円の公的支援金でお茶をにごしたのである。
◆日本という国は、本当に弱者には住みにくい国である。再チャレンジできる
国家に生まれ変わらせなければならない。
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