平成の後の新元号が令和に決定した。安倍総理は希望に満ちた新しい時代を国民の皆様と切り開いていく、と強調したが、残念ながらあまり期待できそうもない。
朝いちばんのNHKニュースでは今日から乳製品やラーメン等が値上げされることが報道されていた。物価の上昇は日銀の待ち望んでいたものであり、本来であれば値上げは歓迎されなければならない。
しかし、報道スタンスは大きく異なっていた。今回の値上げと10月から予想される消費増税に備え、いかに節約するかに重点がおかれていた。
物価上昇が何の抵抗もなく消費者に吸収されてこそ良い物価上昇であり、日本の発展につながる。しかし、物価が上昇すれば何とかして節約し消費を増やさない、という方向に国民が動かざるを得なければ、消費需要は減退し景気は悪化する。
令和という新しい元号が発表されたその日に値上げが実施され、国民がサイフの紐を締める方向に動かざるをえないとすれば、安倍総理の言うように国民が令和に希望を抱くのは難しい。
もっと実利面で国民が元気になる政策が必要である。