東京・築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場
の建物下に盛り土がなかった問題で、都の内部調査
の結果が判明した。
結果は案の定と言うか、あいまいな内容に終始して
いる。
盛り土をしない方針は、2010年11月の建物の基本
設計の募集から、13年2月の実施設計の完了までに
段階的に決まったと認定。この期間の幹部に管理監
督責任があり、「上司と部下、部門間など、多方面で
コミュニケーションが欠如していた」などと結論付けた。
通常このような大きな変更がされる場合、必ず主導権
を持った人物が存在するものだが、官僚独特の村論
理で互いにかばいあい、誰が主導権を発揮して盛土
を止め、上に報告しないことを決めたか、という点につ
いては言及されていない。
従来のパターンでいくと、結局口頭での厳重注意程度
で終わりとなってしまう。
これでは何時までたっても官僚の独断専行と無責任
体質は無くならない。
少なくとも当時の管理監督責任者に責任があったこと
は明白であるから、当時の管理監督者全員に対し減
給以上の実効ある処分を課すべきである。
痛くもかゆくもない口頭での厳重注意で終わらせる
べきではない。