合併を決定した民主党と維新の会が党名でもめてい
る。滑稽な話である。
民主党という名前は民主党政権時代の混乱と地震後
の無能さ、対中国弱腰外交を思い出させ、不愉快に
させるだけで何のプラスのイメージはない。
そんな名前に拘るところに国民と民主党幹部の大きな
意識のギヤップを感じる。
国民は安倍政権にはウンザリしている。それは安保法
制での憲法無視もあるが、もっと大きな要因は安倍政権
国民生活の実態を無視した上滑りな政治姿勢にある。
大企業は円安金利安政策の恩恵を受け、一部の恵ま
れた大企業社員や公務員は賃上げの恩恵を受けてい
る。
一方、多くの中低所得者は消費税増税と物価上昇により
生活の切り詰めを余儀なくされ、アベノミクスも賃上げも
恩恵は及んでいない。
国民は切実に生活改善を求めているが、安倍自民党は
それに応えない。
しかし、野党はというと自民党と同様に財政再建に拘り
国民生活を顧みない。
消費税に対する姿勢も安倍政権と同様に賛成であり、
軽減軽減税率に反対するなど、自民党以上に国民生
活より財政再建に傾いている。
国民が野党に求めているのは、自民党より国民生活
にやさしい政策である。
財源財源と騒ぐのではなく、国民生活を圧迫する消費
税増税や年金改悪に明確に反対しない限り、選挙で
自民党に勝つのは無理である。