株式の世界では未だに円安=株高の構図が続いて
いるようだが、何時までもつだろうか。
円安が進んでも輸出が期待通り増加しているわけで
はない。
ただ、原油が想定外に値下がりしているので、円安
の弊害が緩和されているにすぎない。
日本企業も今では海外に対する技術優位性も減少し
工場は海外に移転していることもあり、円安でも輸出
量は増加しない。
一方で円安は原料高に繋がり中小企業の業績を悪化
させ、消費者物価を上昇させ購買力を減退させる。
70円台というような過度な円高を是正し、110円程度
までもってくるのは適正であっただろうが、120円以上
は今の日本では過度の円安と言わざるをえない。
これ以上の円安があっても、日本の経済にとっては
かえってマイナスにしかならず、いずれ円安=株安と
いう危険な状態に陥る可能性は否定できない。