「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ『黒子
のバスケ』に対する脅迫行為が相次いでいる。大手レンタル
ビデオ店・TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス
・クラブは10月29日、脅迫状が届いたことを受けて、全国
1450店舗から同アニメのDVDやCD、コミックなど、『黒子
のバスケ』に関連するすべての商品を店頭から撤去すると
明らかにした。
ツタヤは問題が生じた時に責任を問われるのを恐れ、それ
を回避するために何の過失もない黒子のバスケを撤去する
道を選択した。
誰かの不当な犯罪行為に対し、日本中が、万一の場合責任
を問われることを恐れ、脅迫に屈していては社会の秩序を
保つことができない。
仮に、企業が不当な要求を退けたことにより、犯人が犯罪に
及び犠牲者が出たとしても、その責任は犯罪者だけが負うべ
きものであり、不当な要求を拒否した企業には何の責任もない。
この当たり前のことが社会常識として通用しないとすれば、日本
社会はまともな社会ではない。
よど号事件で福田元総理が「人命は地球より重い」などとたわけ
たことを言って超法規的措置をとり世界から物笑いの種になった
時代から、日本人の常識とやらが少しも進歩していないとすれば
なげかわしい限りである。
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