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2009年02月01日

大恐慌はさけられるか

◆厚労省調査では、3月までの半年で12万人失職の見込み。
 米国では、年明けからの4週間弱の人員削減累計は既に13万人を超えた。
 というニュースがながれている。

◆日本も米国も、「能力に応じた仕事に就くことができる」社会ではないらしい。

◆しかし、企業に解雇をやめさせるのも難しい。売上が低下し、在庫圧縮と生
 産削減をする必要に追いこまれれば、労働者の解雇は最も合理的な行動である。

◆現在の法律や社会慣習の中では、この企業行動を変える手段はない。

◆長期的な対策としては、労働者を多く雇用すれば税金が割安になる制度等が
 考えられるが、現実は労働者を多く抱えるほど税金が高くなるのが、今の日
 本の仕組みであり、企業経営者としては機会があれば従業員を減らす誘惑に
 さらされる。

◆このまま放置すれば、大量の失業者の発生による、世界的な需要の減が、さ
 らなる景気悪化を招き、最後には各国が自国経済の囲込みを行い、大恐慌を
 発生させるという歴史を繰り返すことになる。

◆これを回避する手段は、できるだけ早い時期に政府が資金を投入し失われた
 需要をカバーする以外にはない。

◆おそらくタイムリミットは2009年度だろう。2010年度になっても景気がどん
 どん悪化し続けるようだと、手遅れかもしれない。

◆この意味でこれからの各国政府の責任は非常に重い。
◆一旦恐慌までいけば、経済政策での景気回復は非常に困難である。

◆有名なニューディール政策も、実際のところ恐慌からの脱出を実現させた訳
 ではない。

◆第二次世界大戦による、軍備の増強、戦争終了後のヨーロッパ復興のための
 莫大な投資があってやっと恐慌はおわったのである。

◆唯一、政策で恐慌から脱出したのはナチスドイツだけである。

◆ヒトラーは大量の失業者をナチス突撃隊と軍隊に吸収し、アウトバーンのよ
 うな公共工事と軍備の大増強で恐慌から脱出した。

◆しかし、そのつけはやはり戦争ではらうしかなかった。

◆これ以上、失業者をふやし、景気を悪化させると、戦争、それも局地戦争で
 はなく、世界的な生産基盤の破壊を伴い様な戦争以外では、景気回復は不可
 能な状態においこまれる。

◆日本政府にもすばやい思い切った対策を期待したいものである。
posted by ドクター国松 at 21:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

幸せな人生をおくるための条件

◆能力と希望に応じた教育がうけられること
◆住みたい場所に住むことができること
◆危害を加えられず、安心して平和な生活をおくることができること
◆思想の自由があり、社会人としての良心に反する行動を強制されないこと
◆能力に応じた仕事に就くことができること

◆真面目に働いておれば、結婚して、子供を育て、普通の生活ができ、老後の
 不安なく生活できること

◆病気や事故、自然災害等、自分に責任のないトラブルで致命的なダメージを
 受けても、元の生活に戻ることのできる、セーフティネットがあること。

posted by ドクター国松 at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする